AC入試で筑波大学に入った話
AC(Admission Center)入試で筑波大学に入った体験記
インデックス
1. 背景
2. 経歴
3. ACとは??
4. 筑波大学について
5. AC入試の実態
6. 実際のAC入試
7. まとめ
8. 個人的必読書
9. 最後に
2020.5.23 追記しました.
1. 背景
この春から,AC入試という入試方法(他学で言うAO)で筑波大学情報学群 知識情報・図書館学類(klis)に入った.その体験記的なものを残したいと思う.
(同期の人達や先輩方と違って面白いことかけないのであしからず.あくまで体験記なので役に立たなかったらごめんなさい.)
2. 経歴
高校生終わるまで全くと言っていいほど”お勉強”をしたことがなく,趣味に没頭していた毎日だった.受験ははじめからAO狙い.受けたところは,
- SFC 4回くらい?(全落ち)
- 筑波大学 メディア創生学類 1回(全落ち)
し,関西の私立大学に入った.でもなんか違うのでもとから行けたら行きたかった筑波大学を目指すことにした.(7月)
3. ACとは??
ACってなんだろう? おそらくこの記事を見ている人たちはこういう疑問を持っている人が多いのではないだろう?
ACとは言うなればAO入試だ.でもACというあたり感の良い人は気が付くだろうが, 筑波大学は基本変わり者だ.(AC以外の全方面からバッシングの嵐の予感)AC(AO)は大学と受験生の”マッチング”だ.だから変な筑波大学のことを言える限り伝えたいと思う.
4. 筑波大学について
筑波大学ってこんなところ
- 森.本当に森.東京ドーム55個分の広大な森林.広大な国立公園に,大学という名の建物が乱立しているイメージ
- 授業時間が75分(休憩時間が15分 -広大な森林を教室移動するため)
- 2期制と言うなの6期制(2期6モジュール制)
- 先生は面白かったり変だったり
- 日本と文化が違う(これぞ筑波スタンダード!?)
- 色んな意味でオープン(門も柵も無ければ人もオープン)
- 他学群の授業を取り放題(絶対に6単位取らないと卒業不可)
- 圧倒的スピード感(最初からアクセル全開)
他国公立私大を知っているなら爆笑せずにはいられない.それくらい変わっている.だからACも変.
5. AC入試の実態
AC入試とは,基本的には先のいろいろな同期生や先輩方が書かれているから,そっちを見てほしい.だから”筑波大学のAC”の特徴を見てみたい.
- 異常なまでの”研究大学”としての誇りとこだわり
- 設備と制度の充実からの自由に学生が動ける環境への自信
筑波大学はその立地や歴史からも,研究にかなり力を入れている.これは入学式から一目瞭然.学長の式辞は「勉強と研究の違い〜」から始まる.(学長も崇高で高潔な変わったお方)そんな筑波のACは,「ACのための研究ではなく自分の興味としての研究」とAC入試要項にも書かれている通り,どんなことを研究して,どう考えてきたのかをとっても重視すると感じた.また,筑波は周りに何も娯楽がないぶん,設備や環境が揃っているため,自分でやりたいことがあったらとにかく試す!的なノリがある.
6. 実際のAC入試
AC入試には1次試験である書類選考と2次試験である口頭試験(面接だと思って大丈夫)がある.
6.1 1次試験
実は3日前に出願することを決めたため,急いで作った…(参考にしないでください)1次試験は書類選考で,志望理由書と自己推薦書だ.これも先人の方々のを見てほしいが,基本的に自己推薦書の分量が圧倒的に多い.私は自分の自己アピールとすると同時に,自分の研究への熱意を伝えようとした.特に研究,研究,研究とアピールをした.
また先行研究と大学のことを漁った.ご飯食べているときもお風呂入っているときもスマホであさっていた.結果,資料フォルダが文章ファイルだけで4.66GBになった.でもなんだかんだこのときの作業は楽しかった.
本当にギリギリまで作業した.そして市ヶ谷の郵便局に午後便ギリギリ3分前に滑り込んだ.(郵送期限必着)
6.2 2次試験
2次試験もアクシデントに見舞われた.(誤送で合否通知が届かず,不合格と勘違いしていたら当日電話がかかってきてリスケジュールになった…)
そして試験当日,当日まではとにかく自分の作った資料を読み返し,想定問答を作り,研究室を探して名前を覚え,本を読んだ.
当日は,教授2人とアドミッションセンターの職員さん1人の試験官3人と面接だった.(パンフレットで見たからすぐわかった.)ここで注意したいのが,筑波大学は兼任の人が非常に多く実はアドミッションセンターの人も教育系の教授であること.つまり3人の多方面の研究者と自分の研究についてじっくり話す時間が30分あることだ.
最初は普通の世間話からの5分で自己推薦書の要約をするというものだった.ここで私は,止められるまで15〜20分ほど話してしまったが,熱意は伝わったと思う.そしてその後は延々<s>永遠</s>と終わるまで研究のことについて聞かれ,そして大学での勉強の計画や将来のことについて聞かれた.
緊張はしていたが,自分の書いたものが評価されて,その道のプロと話せるのは嬉しかったので,なんだかんだ楽しかった.
6.3 後日
合格発表日に,分厚い書類が入った封筒を受け取ったときに確信した.そして諦めなくてほんとに良かったと思った…
7. まとめ
- とにかく自分の得意な研究をもっと好きになろう!
- 諦めないで強く生きよう!
- 先行研究のサーベイだけはきちんと!
- ACの人に聞くとみんな入試が楽しかったと言うから,ACは楽しんだもの勝ち!
追記> 大学説明会の資料 (AC入試編)
8. 個人的必読書
逸村先生は弊学類の先生です.図書館情報学とはなにか?知ることができました.一読しておいたほうが良いと思います.
- デジタルネイチャー: 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂(落合陽一)
落合先生は,弊学情報メディア創生学類の先生ですが,ユーザーインターフェースがやりたかったのと,近い学類で授業もあるので読んでいました.自分の研究と関連する,筑波の先生の本を調べておくと良いかもしれません.
9. 最後に
筑波大学は,AC以外にも面白い推薦や,学業の努力の固まりの一般生がいますが,いずれもモチベーションが高く,とても刺激的です.刺激を求める方はぜひ筑波大学に!またACのほか学校について聞ける機会はたくさんあるのでぜひ聞いてみてください.もちろん私もできる限りお手伝いします!
聞けるところ
- アドミッションセンター(筑波大学の窓口はすごく丁寧です)
- 全代会・クラ代(生徒会のようなもので,説明会も開催しています)
- 私 (takahito[at]klis.tsukuba.ac.jp か Twitter[@murataka9])
などなどにご連絡ください〜
最後までお付き合いいただきありがとうございました.